そんな私は小さなころから、不思議な感覚を感じることがよくありました。
急に周りの空間の感覚や時間の感覚が変わり、まるで自分が大きくなったり小さくなったりするのです。
音の聞こえ方も早送りのように聞こえたり、逆にスロー再生しているみたいだったり。
これはとても頻繁に起こりました。
周りの人に変に思われないよう、何事も起きていないかのようにふるまうのに必死でした。
この症状は、「あ、始まるな」と分かります。
これが起こると、過ぎ去るまでなんとかやり過ごすことができるようになりました。
数年前にこの不思議な感覚や症状が「不思議の国のアリス症候群」というものだと分かり、なるほど!と納得したものです。
アリスのお話の中の状態とそっくりなのです。
また、情動脱力発作(カタプレクシー)もよく起こりました。
大笑いしたり、びっくりしたり、ガラスのキーっていう音を聞いたりすると、手の力がふにゃふにゃに抜けてしまったり、立ち上がれなくなったり。
学校でよく鉛筆が握れなくなって困りました。
まったく字が書けなくなるのです。
これは昨年、会社で発作が出てしまいPCのキーボードをタッピングすることもできなくなり、居合わせた同僚に聞いてみたところ判明しました!
また、小学校の間中ずっと困っていたことがありました。
早朝に目が覚めると、口の中がいっぱいになるほどサラサラの唾液がどんどん溜まるのです。
何度も洗面所に行かなければ間に合わないほどでしたから、友達の家に泊まりに行ったり修学旅行のことが恐怖でした。
こんな感じで、とても奇妙な症状がたくさん起こっていました。
完全に自律神経の失調です。
いつも不安や緊張で体がカチコチだったのですから当然です。
心に抱える不安や緊張は、ダイレクトに症状として現れるのです。
まさに、「その考え方や思い込みは違うよ」と教えてくれているかのようです。